TikTok700万再生を超えた【ハゲップル】!脱毛症に悩んだ20代女性の勇気をくれるスキンヘッド動画!!

TikTok700万再生を超えた【ハゲップル】!脱毛症に悩んだ20代女性の勇気をくれるスキンヘッド動画!!

ハゲップルの「無垢なハゲカノまでの道」は昨年6月14日にTikTokで740万以上再生された。

ハゲップルは、みずからのスキンヘッド姿やウィッグネタをユーモラスに配信する、ハゲカノさん(26)と交際相手のハゲカレさん(ハゲカレさんはハゲていません)のコンビです。

ハゲカノさんのスキンヘッドは、脱毛症が原因ですが、苦しいと言えば苦しすぎる心境を乗り越えて陽気に振る舞い、昨年10月にはウィッグ関係の会社も立ち上げるなど活躍するハゲカノさんの原動力を調べてみました。

高校2年生!脱毛症がひどくなった…..

ハゲカノさんは10代の頃から原因不明の脱毛症、円形脱毛症の中でも全頭型脱毛症に悩まされてきました。

思春期の多感な時期に髪の毛を失っていく、想像を絶する辛い経験だったに違いありません。

当時の心境をハゲカノさんは次のように語っています。

「元々、髪質が細くて毛量が少なかったのですが、本格的な脱毛症が始まったのは、高2のころでした。皮膚科で飲み薬や塗り薬を処方してもらいましたが、どんどん抜け落ちるので、大学病院にも通いましたが、改善しませんでした」

「当時はロングヘアだったので、ヘアピース(部分的なウィッグ)をすると層ができて、髪型に違和感が出るので、ベリーショートにしました。」

「髪の毛を洗っているときや、ドライヤーをしているときに、手にぎっしり髪の毛がついているのを見ると絶望して、自信もなくしました。」

「汗や風でウイッグがずれたり、生え際が見えたりすることが怖くて、自転車通学をバスに変更しました。」

「それでも抜け落ちて、フルウィッグにするしかないと思ったときはショックで、泣きましたね…

脱毛症とは?

 実は、「脱毛」というのはとても曖昧な意味の言葉です。つまり、たいていは「毛が抜けて毛の数が少なくなる状態」(毛の脱落)なのですが、そうでない状態も「脱毛」と呼んでいます。

その代表は「男性型脱毛症」で、この場合、毛の数は減らないのですが、あるときから太く長い毛が再生せずに、大半の毛が細く短い毛(軟毛)に置き換わって(軟毛化)しまいます。

抜けてはいないのですが、目で見える頭髪の量は減るので「脱毛症」の中に入れられています。

ハゲカノさんの全頭型脱毛症とは?

コインのように円く脱毛する単発型が基本ですが、一ヵ所と限らず多発することもあります。ときに頭全体の毛が抜け、さらに全身の毛が抜けることもあります。頭全体のとき全頭型、全身のとき汎発型といいます。少ない型ですが、頭髪の生え際が帯状にぬけるとき蛇行型といいます。

脱毛症の原因は?

・「自己免疫疾患」自身の免疫が正常な細胞を攻撃してしまう。
・「アトピー性皮膚炎」脱毛症を発症した4割に当てはまる
・「副腎皮質ホルモン異常」免疫力を抑制する働きがある副腎皮質ホルモンが、何らかの原因んで不足・減少して免疫機能に異常をきたす
・「AGA(男性型脱毛症)」男性ホルモンの働きで発症する

治癒するものなのか?

脱毛斑の少ない場合は、ほとんどが自然に治り、治療も不要なくらいです。

しかし、広く抜けている場合ほど、脱毛が長引き、全頭型や汎発型では数年以上続くこともあります。

ただし、例え何年も脱毛が続いていても、毛包の大元の細胞(幹細胞)は残っていますので、治療がうまく効けば毛がもどってきます。

さらには自然の経過で思いもよらず生えてくることもあります。つまり、リンパ球の炎症が抑えられさえすれば、成長期の毛包は回復するのです。

稀にではありますが、難治の場合もあります。

*脱毛症に関しては、「公益社団法人日本皮膚科学会」(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa11/q08.html)参照です。

ライバーとして上京!そして自分でウィッグをつくりたい気持ちが芽生える!!

ハゲカノさんは高校卒業後、専門学校に進学し理学療法士になりました。

理学療法士時代に友達の勧めで「ライバー」となり、上京しましたが、この上京で気持ちに大きな変化が生まれたようです。

《ハゲカノさん談》

「このころにファッションウィッグの存在を知り、さまざまな色や長さのものを試してみることになりました。」

「ライバーを始めて2年間は、脱毛症のことを公表していませんでしたが、NHKの番組に出演したことがきっかけで、脱毛症であることを伝えることができました。」

「それと同時に、自分でウィッグをつくりたい気持ちが強くなっていきました」

カミングアウトで脱毛症の人から前向きな反応が

NHKに出演したり・脱毛症であることをカミングアウトしたりライバーとしても忙しくなり始めた頃であったのがハゲカレさんでした。

ハゲップルの活動でも、私生活でも大きな支えとなっているハゲカレさんです。

《ハゲカノさん談》

「元々、自分のハゲ姿を発信したらSNSでウケるのではないかと思いましたが、裸を見せるようなもので、さすがに踏ん切りがつきませんでした。」

「そんなときにハゲカレと出会い、私がハゲていても、ふたりで楽しくやっていることを発信できたらと思い、TikTokを始めました。ちなみに彼はハゲていません(笑)」

「でも、彼がスキンヘッドに剃ってくれたり、一緒に面白がってくれて動画を投稿することができています。」

「脱毛症の人からも前向きな声や相談、どうしたらそんなに明るく振る舞えるのか、というポジティブな反応がありますね。」

「ハゲカレの前でもウィッグを脱ぐことに抵抗はありましたが、時間が解決してくれました」

【夢!!】ウィッグをファッションの一つに

昨年10月にハゲカノさんはウィッグを取り扱う会社「株式会社NEJIKO(ネジコ)」を設立しました。

《ハゲカノさん談》

「私自身安価な人工毛から高価な人毛まで、あらゆる種類のウィッグを試してきました 」

「その結果、“こういうウィッグがあったらいい”という考えができたので、新しいことに挑戦しています!」

「 まだ、ウィッグを仕入れている段階ですが、私なりの仕掛けや工夫をして、ウィッグをファッションとして広めていきたいです。 」

「いずれは、ウィッグを医療用としてではなく、帽子やバッグなどアクセサリーのひとつとして、ショップやサイトに並ぶようにしたいです。 」「今までのウィッグはどうしても、私のような人が使う医療的なイメージが強いものでした。」

「 だから、髪の毛がある人でも気軽に楽しめるファッションの一部として広まれば、かつての私のように選択肢に困る人も減るはずです」

ハゲカノさんの歩んできた道は平坦ではないでしょうが、周りを明るくする力があるのは確かです。ハゲカノさんとハゲカレさんの息の合ったコンビで笑顔が増えることを願います。

🌟プロフィール ハゲカノ(鶴丸美優)
1995年、福岡生まれ。高校卒業後、専門学校をへて理学療法士。その後ライバーとして活動後、「ハゲップル」としてTikTokやInstagramで活躍。株式会社NEJIKO代表。

*青文字「ハゲカノ」さんの言葉はヤフーニュースより引用